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2021年8月27日金曜日

言語と物語の二本の足

 言語、およびそれにより組み立てられる物語には、

二本の足がある。

片足は現実に立っている。社会とは関係ない、リアルな物理的事象である。

片足は社会の上に立っている。

現実と関係がある必要はない。人々の脳に届けばそれでよい。


言語はコミュニケーション・ツールだが、

同時にまったくリアルの物理的事象から乖離できるわけではない。

言語は物理的事象を記述できるが、

社会的制約から離脱できわけではない。


社会的制約の最たるものが、物語である。

人々の納得する物語を作らなければ、人々の間で、意見も、見識も、事実さえも共有できない。


言語が二本足で立つならば、

おそらく貨幣もそうなのだろう。

現在の信用貨幣は物理的制約から離脱できていると思われている。

しかし言語がそうであるように、まったく物理的事象から無縁ではいられない。

今日ではそれは全銀協システムなのだろう

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