1年以上前の田中宇さんの記事ですが、
は良記事です。この方の記事はいつも、全面賛成されるかたは誰もいないと思いますが、全面否定できる人も誰もいないでしょう。こういうのが高度情報化以降の有益な情報でして、鵜呑みにされるべき情報というより、読んであれこれ洞察されるべき情報ですね。
ヌーランドがピエロならば、フォンデアライエンもまあピエロでしょうね。マクロンは自分でピエロを演じながらピエロを使える部分もある器用なひとです。典型的なピエロは日本の国際政治学者さんたちですね。「世の中ピエロとピエロ使いが居る」ということさえ認識できていない。それで国際政治を論じる。気の毒ですが全部無駄です。どうも学者育成の基礎的カリキュラムが間違っていたのではないか。人材のクオリティ-が少々揃い過ぎていると思います。
さて今回の萩生田さんと深田さんの件は、誰がピエロで誰がピエロ使いか、です。巻き込まれるのが嫌なので、私からは判断は差し控えます。しかし洞察してゆけば面白いかと思います。
映画「ゴッドファーザー」の素晴らしいところはそこでして、全体は「バルジーニが黒幕だと気づくまでの物語」です。ビトーは自身が狙撃され、長男も殺されてようやく、その結論に到達しました。敵を間違えていたから被害が甚大だった。
つまりこれは洞察のドラマであり、誰がピエロで誰がピエロ使いかを探るドラマです。タッタリアも、感情的になって蜂の巣になるソニーも、結局二人ともピエロでした。
そして重要なのはそのドラマが映画史上最高レベルの作品だ、ということです。世界の首脳、世界の政治家はこの映画を間違いなく「楽しめる」。
日本の首脳も、そういう洞察力はだいたい悪くないです。しかし一般人はどうもそのレベルにはまだ到達できていない方が多いようです。でもそのレベルの方が増えなければ、現在の世界状況を乗り切るのは難しいかもしれません。
冷たい言い方ですが、私は今回の件は楽しんで経過を観察したいと思っています。誰がいつ洞察を開始して、いつ気づくのか。気づいてどうするのか。人々はどう反応するのか。
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