「もしもバブルが潰れていなかったら、あるいは崩壊後の処理を誤らなかったら」
日本は順調に経済成長をとげ、中国はもちろん、アメリカ以上の経済大国になっていただろう。つまりアメリカの覇権は完全に崩壊しただろう(絶対そうだとは言えないが、そうなっていた可能性はかなり高い)。
アメリカはそれを許したか。絶対に許さない。日米戦争第二幕である。ところで今日でも日本人は平和ボケしている。順調に経済成長したなら、もっと平和ボケしていたことになる。そんな日本がアメリカに勝てるか。まず勝てない。つまりふたたび焦土になっていた。前回の戦争と同じく、なにも考えない無意味な戦争を繰り返していたのだろう。
この苦難の20年を総括する結論が出てしまった。
「バブルが崩壊し、後処理も間違って低成長に沈んだのは正解だった。最善ではないにせよ、次善ではあった」
非常に残念な結論である。
経済成長はかならず国家間の関係を変化させる。バブル期の日本には、そんな考えは毛頭なかった。無神経に歩いてゆくだけでバラ色の未来が来ると思っていた。まわりの敗者を勘案することはまったくなかった(この場合、アメリカが敗者だった)。
そりゃあきまへんな。なるほど経済成長に限界があったはずである。
ページ
2018年10月24日水曜日
2018年10月21日日曜日
IMF
総理がIMFのラガルドと会って、いやそうな顔して話して、数日後にIMFから「日本は財政危機ではない」という情報が出る。つまり、ラガルドとなんらかの取引をして、情報出してもらったと考えるのが妥当である。どんな取引をしたかはわからないが、これで消費増税はほぼなくなったと見ていいだろう。
消費税をどうするか、くらいは自分たちの力で決めたいものである。残念ながら、国民がだまされやすすぎる。
消費税をどうするか、くらいは自分たちの力で決めたいものである。残念ながら、国民がだまされやすすぎる。
2018年10月16日火曜日
細川ガラシア
https://note.com/fufufufujitani/n/nc373696e9973
「阿部一族」をアップした。
死ぬ藩主細川忠利は、細川幽斎の孫である。細川幽斎は明智光秀と親しかったから、自分の息子の嫁に、光秀の娘をもらった。明智珠、世に言う細川ガラシアである。
忠利はつまり、細川ガラシャの息子である。阿部一族の悲劇、細川藩の「殉死熱」は、
ガラシアの辞世
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 」に支配されている気が、しなくもない。
現代でもそうだが、昔も家の雰囲気、家風をつくるのは女性だったはずである。北条政子を見よ、日野富子をみよ。
ガラシャは気性が激しかった。光秀の子供だから当然である。亭主の三斎ははっきりガラシャを恐れていたのではないか。
作中柄本の嫁が阿部一族を見舞う。嫁はいざとなったら自分が責任を取るとの覚悟で訪問する。ここでも嫁が家風を作っている。おそらくこの嫁は、藩の台所事情も察知していたはずである。
竹内数馬の嫁はおそらくなにもわかっていない。長十郎の嫁もそうであろう。表面には出てこないが、実際は妻の知能が家の明暗を左右する、ということを鴎外は知っていたようである。奇怪なほどに賢明である。異常な世間知である。
鴎外の脚気の問題はここでは触れない。しかし同じ島根県出身ということで、私はどうしても竹下登を想起するのである。プラザ合意を想起するのである。竹下も世情にくわしい人物であったのは間違いない。鴎外と同じく、出世する人物である。よいのだろうか、わるいのだろうか、判断がつかない。
「阿部一族」をアップした。
死ぬ藩主細川忠利は、細川幽斎の孫である。細川幽斎は明智光秀と親しかったから、自分の息子の嫁に、光秀の娘をもらった。明智珠、世に言う細川ガラシアである。
忠利はつまり、細川ガラシャの息子である。阿部一族の悲劇、細川藩の「殉死熱」は、
ガラシアの辞世
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 」に支配されている気が、しなくもない。
現代でもそうだが、昔も家の雰囲気、家風をつくるのは女性だったはずである。北条政子を見よ、日野富子をみよ。
ガラシャは気性が激しかった。光秀の子供だから当然である。亭主の三斎ははっきりガラシャを恐れていたのではないか。
作中柄本の嫁が阿部一族を見舞う。嫁はいざとなったら自分が責任を取るとの覚悟で訪問する。ここでも嫁が家風を作っている。おそらくこの嫁は、藩の台所事情も察知していたはずである。
竹内数馬の嫁はおそらくなにもわかっていない。長十郎の嫁もそうであろう。表面には出てこないが、実際は妻の知能が家の明暗を左右する、ということを鴎外は知っていたようである。奇怪なほどに賢明である。異常な世間知である。
鴎外の脚気の問題はここでは触れない。しかし同じ島根県出身ということで、私はどうしても竹下登を想起するのである。プラザ合意を想起するのである。竹下も世情にくわしい人物であったのは間違いない。鴎外と同じく、出世する人物である。よいのだろうか、わるいのだろうか、判断がつかない。
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