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2020年5月4日月曜日

手塚からの影響

司馬遼太郎の二つ年下が三島由紀夫、この二人は「通貨発行」について理解できている。間に挟まった安部公房はどうだかわからない。




その後も散発的にわかる人はコンスタントに居るのだが、政治畑に多い。逆に言えば文学系が不思議なことに「わからなくなった。」

一方こちらは、通貨発行がわからないか、はっきり間違えるわけでもないにせよ、感度が鈍い人。



要するに文化人でわからない人が増えたのである。文化人がわからなくなったのである。
内容的淵源探求の労力は私には払えないが、順序的に手塚が根源にあるとわかる。

手塚に反発する宮崎は、太宰に反発する三島のごとく、一枚剥がせば下僕のように忠実な後継者だから、困ったことにきっちり弱点を踏襲してしまった。そして決定的作品、
「千と千尋の神隠し」が生まれる。

「千と千尋の神隠し」解説【宮﨑駿】 


当時宮崎は司馬と親しかったはずだが、司馬がなんと言ったかは不明。私は司馬の監督不行き届きを攻めたいほどの気分である。

村上春樹も「ニーベルングの指環作品群」につらなりながら、どうも通貨発行に興味が薄いようである。村上龍は「経済も大事だ」と考えたまではよかったが、野菜先生なんぞに意見を聞いていたのでは、わかる資質があってもわからななくなるに決まっている。これは人選した編集者にも責任がある。庵野は「シン・ゴジラ」を見てもおそらく十分理解できていない。島田は問題外の蚊帳の外である。嘘だと思うならば「悪貨」なる小説、ドラマを見ていただきたい。最後まで我慢して鑑賞できたら、今日では勇者に分類されるほどの、それほどのレベルの低さである。

やはり手塚は巨大だった。日本コミック王朝の高祖というべき存在だった。文学者からアニメーターからまるごと影響をかぶっている。偉大すぎたのである。消化に時間がかかったのである。

2020年4月10日金曜日

ジョンソン首相

「イギリスのジョンソン首相が回復傾向にあって、おめでたい」
と言う人は、おめでたい人である。

私は陰謀論者だから、
香港への領土欲ゆえに散々民衆を扇動してきたイギリスが、
成果が出ないのに業を煮やして、ウィルスを中国にバラ撒いた、
と思っている。

しかし中国の国家システムはイギリスが思っっていたより堅牢で、
犠牲を出しながらある程度封じ込めた上に、
報復で世界中に逆にバラ撒いた。
特に貿易戦争中のアメリカと、香港問題抱えるイギリスは、
集中的にバラ撒いたと思っている。

イギリスは流石に全世界へ迷惑を掛けた。
加害者である。
このままで全世界から恨まれる。
そこでチャールズ皇太子およびジョンソン首相が、
仮病を使った。
これでイギリスは同情され、
全世界から恨まれるのは中国になる。
じつにもって小狡い。

という私の陰謀論を信ずる必要は、全くない。
同時に、一般の日本人がジョンソンの病状に同情する必要も、
まったくないのである。
ジョンソンがどういう意図を持って政治に望んでいるか、
我々一般日本人は知識がない。
知識がないのに、なにしているかわからないのに、
一方的に同情して一方的に回復を喜ぶのは、
知的に不誠実である。
真面目の国際情勢を見ようとしていない。
ニュースに出てくる名前を身近な人と勝手に勘違いしている。
怠惰を呼んでさしつかえない。

もっとも政治家が同情する態度を示すのは、
これは外交だからどうしようもない。
しかし一般人はもっと真面目に国際情勢を考える態度を持つべきである。

2020年3月23日月曜日

危機意識とバラマキ

安倍政権のバラマキ速度が遅い。遅すぎる。
庶民としては苛立たしいが、政権には政権の理屈がある。

基本的にバラマキすると人気が上がる。
バラマキが終わると人気が下がる。

コロナがだいたい収束する、例えば1年後に、
まだ若干のバラマキ余力を残しておくのが、
政権としては望ましい。

余力があり、より一層のバラマキ期待があるなら影響力は維持できる。
それまで逐次投入が繰り返されてゆく。


一方で国民の考え方とのバランスも重要である

のんきに花見やっているということは、
未だ国民に危機感がない。
危機感が無い中でバラ撒くのは危険である、なぜなら危機感がより一層減衰する可能性がある。そうなれば一気にパンデミックになる。
だからある意味、もう少し感染状況が悪くなる必要がある。


「国民のパンデミックへの危機感」と
「収束時期にバラマキ余力を残すこと」
この2つの項目間でバランスを取ってゆくとこが想像される。