言語、およびそれにより組み立てられる物語には、
二本の足がある。
片足は現実に立っている。社会とは関係ない、リアルな物理的事象である。
片足は社会の上に立っている。
現実と関係がある必要はない。人々の脳に届けばそれでよい。
言語はコミュニケーション・ツールだが、
同時にまったくリアルの物理的事象から乖離できるわけではない。
言語は物理的事象を記述できるが、
社会的制約から離脱できわけではない。
社会的制約の最たるものが、物語である。
人々の納得する物語を作らなければ、人々の間で、意見も、見識も、事実さえも共有できない。
言語が二本足で立つならば、
おそらく貨幣もそうなのだろう。
現在の信用貨幣は物理的制約から離脱できていると思われている。
しかし言語がそうであるように、まったく物理的事象から無縁ではいられない。
今日ではそれは全銀協システムなのだろう
0 件のコメント:
コメントを投稿