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2018年5月18日金曜日

半島情勢の感想

1、かならず開戦する。ここで軍事力を見せておかないと、アメリカはドイツと日本を押さえられない。
2、ドイツはアラブ系移民が多い。つまり、ドイツ人はユダヤの加害者だったが、これから被害者が増える。つまりユダヤ問題によってドイツを押さえ込むことが、不可能になりつつある
3、ドイツ、日本の経済力を担保に、アメリカは通貨発行権の行使をしている。もしも日本を失えば、ただの浪費大国に成り下がる。日本の確保に手っ取り早いのは開戦して北朝鮮を叩き潰すこと。
4、半島が民族として自立したければ、(必ず負けるのだが)アメリカに攻撃を仕掛けるべきである。でもおそらくやるまい。
5、舞台を回しているのは安倍外交。日本歴史上最大の外交ではないか。
6、アンチ安倍は結構、しかし冷静な評価の上での批判でなければ、本人の無能を晒すだけ。学者しかり、マスコミしかり
7、ネタニエフの靴デザートは、「日本では畳の上に靴で上がるのは失礼だろう?だったらお前も人の縄張りに土足で上がりこむな」という意味。日本外交の強力さを認めた上での意思表示。これは誇らしいことである。

2018年4月29日日曜日

アメリカ考6

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ゴッド・ファーザーPART2 (字幕版)


この映画の冒頭のパーティーシーンでは、
2種類の民族性の否定が描かれている。

上院議員は、イタリア系を馬鹿にする。
フランクは食べ物や音楽を(コルネオーネファミリーはイタリア系だから)、
イタリア調にしようと孤軍奮闘して敗れる。

主演マイケルは、馬鹿にされるイタリア系でありながら、
イタリア系としての主張をすることがない。
アメリカに同化しようとする。

そしてキューバの民族革命に、希望を粉砕される。

アメリカにおけるエスニシティの悲劇ともとれる内容である。

2018年4月26日木曜日

アメリカ考5

アメリカ考4で述べたような、研究者の「文学作品の読めていなさ」というのは、能力に起因するものでもなく、才能に起因するものでもなく、態度に起因するものでもなく、ひとえに「読むという世界を知らない」ことに起因する。読むという世界を先輩研究者が知らなかったから、読めないだけで、知りさえすればだれでも読めるようになる。ただし、おそらく平均的研究者が想像しているより、10倍以上の労力を、その作品の読み込みに費やさなければならない。これは、論文書く労力の10倍ではない。論文書くほうが下調べ大変なはずである。前述の研究者も、驚異的な読書量だった。フィッツジェラルド周辺のことは全部知っている感じである。でも肝心要の本文を、十分読み込んでいない。本文を読み込むことが重要だと、思えていない。本文解明に労力をかけようとしていない。よって読めない。

読み解き作業、本ページでも、Naverでもさんざんやっているが、どうも一般に広まらない、それは、文学や映画好きな人が、自分以上に読み解いているものを見た場合、たいてい腹を立てるからである。文学、映画好きな、感度の高い人が多い。そして自分よりしっかり読み込んだ結果を見ると、自分の感度に自信が持てなくなって、傷ついて、腹を立てる。
しかし、読み解きに感度は実は必要ないのである。あるのは単純に、章立て表と登場人物一覧表の作成、それを何度も検討することであって、芸術を作るのではなく、芸術を分析するのが目的である以上、砂を噛むような味気ない作業を続ければ、だれでも可能である。もちろん、感度が高く、地頭がよければ言うことはない。私の感度と地頭なぞしれたものだから、文学や映画が本当に好きで、十分な地頭持っているひとは、ぜひ挑戦いただきたいと思っている。挑戦したtころで、あんまり自分の人生にも、人々の生活にも枠にたたないのだが。


それでもアメリカ映画や文学を少々読みといてわかったことは、少なからずある。日本と同じく、アメリカにも「読み解く」世界を知っているひとは少数しかいない。フィッツジェラルド、コッポラ、タランティーノは十分読み解ける人である。コッポラ、タランティーノはイタリア系である。イタリアの文化力というのも、アメリカの多きな力であるようである。というより、コッポラがアメリカ人という気がだんだんしなくなる。イタリア系アメリカ人ということになっているが、実態はアメリカ系イタリア人ではないだろうか?もちろん国籍はアメリカなのだが。

優秀な人々はアメリカに集まる。集まった優秀な人々がアメリカを動かす。つまりアメリカを動かしているのは、(アメリカが没落しないかぎり)アメリカの土着の文化では永遠にない。優秀すぎてアメリカのエスニシティを獲得するひまもなく、自分の民族的特長を最大限生かしてアメリカを動かし続ける。