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2020年11月29日日曜日

消費道徳

 「湯水のように金を使う」という言葉がある。無論ネガティブな意味である。湯水のほうがカネより潤沢だから発生したフレーズである。砂漠地帯では多分言わないと思うが、日本では湯水がじゃんじゃん使うものの代表であるようだ。


ところが管理通貨制度では「湯水」のほうが希少資産である。日本のような水の国でさえそうなる。なぜって、通貨発行のほうがはるかに簡便だから。キーボードの速度には勝てない。そのような社会ではそのような社会に適した道徳体系を確立する必要がある。それは「無駄に物とサーヴィスを浪費しない。しかしカネの浪費はOK」というものである。湯水の浪費は禁止される。カネの浪費は禁止されない。両者の関係が逆転するのである。


安いシャツを10着使い捨てにして1000円×10=1万円、安くてもこれが不道徳になる。8000円の良いシャツを大事に何年も6着着回す、4.8万円、高くてもこれは道徳的行為になる。資源を無駄遣いしていないからである。


「主婦JGP」が最も早い道徳確立への道筋になると思う。「主婦JGP」を強く提唱したい。

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