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2021年4月28日水曜日

責任の処理方法の考察・1

 日本経済の30年の長きにわたる停滞に責任があるのは

1、政治家

2、官僚、とくに財務省

3、マスコミ

4、学者


である。うち最も責任が重いのは4、学者である。なぜならば、政治家も官僚もマスコミも、中の人間は相当入れ替わっている。緊縮派の学者のみ永続している。民間のエコノミストで責任がある人もいるが、民間の言論の自由は保証されているので責任を問えない。


学者とは主に経済学者を指す。社会学者も政治学者も責任ナシとは言えないが、経済学者が最も責任があるのは確かである。問題は、その責任の取り方、取らせ方である。考えるほどに難しい。


かつて日本は、森鴎外に責任をとらせることが出来なかった。日露戦争中の陸軍の脚気での死者は2万人程度である。海軍は適切な栄養管理をしていたからほぼゼロである。当然責任問題になるべきだが、ならなかった。そんな伝統が結局太平洋戦争まで永続してしまった。牟田口廉也も天寿を全うしてしまったのである。しかし牟田口は馬鹿にされているが、鴎外は神格化されているからさのみ非難されない。


経済学者の責任は現代のことなので、森鴎外はどのように責任を取るべきだったか、と考えたほうがわかりやすいと思う。続く。

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