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2014年5月8日木曜日

昭和初期の大日本帝国陸軍




こういうニュースが出るたびに、
日本国内では、
「中国は横暴だ」
「中国政府はうそつきだ」
などど怒りの声が巻き起こる。

しかしおそらく、習近平も衝突なんぞ望んでいないのである。
逆に、習近平に敵意を抱く勢力が、
習近平の面子とつぶすために勝手に暴走している、というのが実体であろう。

「では人民解放軍を制止すればよいのでは?」

制止できないから、面子がつぶされるのである。

昭和初期の大日本帝国陸軍を連想していただけると理解しやすい。
中国は大変危険な状態にあると言えるし、
危険度はどんどん上昇しているように、私には見える。


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2014年5月6日火曜日

西アメリカ帝国

ローマはギリシャ世界、
旧アレクサンダー帝国に該当する地域を征服した。
しかし東方からの軍事圧力の高まりにより、
首都をローマからコンスタンチノープルに移動せざるをえなかった。

しかしそれでは今度は西方世界の防御がおろそかになる。
結局、ローマ帝国は東西に分割された。
国力の勢いの衰えとともに、
そのような措置をとらざるをえなくなったのである。

西ローマ帝国のほうはゲルマン人の侵入により、
1000年もたたぬうちにあっけなく終焉したが、
東ローマ帝国のほうは、その後1000年持った。
これひとえに文化力の差であろうと思われる。
(公用語も分割当初はラテン語だったが、その後ギリシャ語に変更したらしい)
ローマが偉大とも言えるが、
アレキサンダー、あるいはギリシャ文明が偉大とも言える。

さてアメリカである。
アメリカの国力の世界全体における比率は相対的にジワジワ低下してゆく。
中国が、経済的にも政治的にも今後紆余曲折あろうが、
比率はジワジワ上昇してゆく。
ほうっておけば、覇権国は中国になる。

米中同盟という言葉もあるが、
これは事実上、無理である。
アメリカがそう簡単に、
一極集中、世界の覇権国の地位を放擲できるはずがない。
中国と同盟を結ぶということは、
ゆくゆくは中国に従属してゆく、という意味である。
中国人は従属者の収奪にかけては物凄い腕がある。
アメリカの中心に居る、
アングロサクソンやユダヤの大富豪にとっては、
それは許容できない事態である。
自らの財産を無制限に収奪される、ということだから。

と考えると、
近未来、5~20年後くらいにアメリカの採択できる選択肢は、
実は一つしかない。

ほぼ完全に従属状態にあった日本を、
国家間の上下関係が破綻しない程度に、
独立させ、再軍備させ、ことによると核武装させ、
中国の台頭を封じ込めることである。
いままでは属領日本であったのを、
西アメリカ帝国にするのである。

ただし、現状アメリカの危機感はそこまで大きくないから、
実現には時間がかかる。



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2014年5月5日月曜日

タルコフスキー「鏡」・解読15

全体の構造についてもう少し言及する。
「鏡」は3部形式である。


(第一部)
1、草原と若い母と旅の医者(幼年時代)A-1

2、母の印刷工場時代(少年時代)B-1

3、別れた妻との会話・カラー(成人時代)C-1

(第二部)
4、戦争の時代の記録映画(幼年時代)A-2

5、イグナートの留守番(成人時代)B-2

6、兵役訓練(少年時代)C-2

(第三部)
7、別れた妻との会話・モノクロ(成人時代)C-3

8、母とたずねた田舎の家での営業(少年時代)B-3

9、草原と老いた母と主人公(幼年時代)A-3


第一部と第三部を比較する。

(第一部)
1、草原と若い母と旅の医者(幼年時代)A-1

2、母の印刷工場時代(少年時代)B-1

3、別れた妻との会話・カラー(成人時代)C-1

(第三部)
7、別れた妻との会話・モノクロ(成人時代)C-3

8、母とたずねた田舎の家での営業(少年時代)B-3

9、草原と老いた母と主人公(幼年時代)A-3

以上まとめると

(第一部)
A-B-C
(第三部)
C-B-A

となって、まさに「鏡」になっている。


これが仮に

(第一部)
A-B-C
(第三部)
A-B-C

となると、おそらくソナタ形式か、三部形式だと類推できるのだが、
本作ではソナタ形式は採択していない。

さて中間部にあたる第二部をもう少し細かく分析してみる。




青が青年時代
オレンジが少年時代である。
なにも色がついていないのが記録映画の部分である。

記録映画の部分、一部なんの画像かはっきりわからない部分があるが、
だいたい時系列で並んでいるのが理解できる。

スペイン内戦はソ連は介入した内戦であり、
そこがだいたい主人公(監督本人)の幼年時代とダブる。
その後第二次大戦、核実験、文革までを記録映画は描写する。



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