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2014年5月6日火曜日

西アメリカ帝国

ローマはギリシャ世界、
旧アレクサンダー帝国に該当する地域を征服した。
しかし東方からの軍事圧力の高まりにより、
首都をローマからコンスタンチノープルに移動せざるをえなかった。

しかしそれでは今度は西方世界の防御がおろそかになる。
結局、ローマ帝国は東西に分割された。
国力の勢いの衰えとともに、
そのような措置をとらざるをえなくなったのである。

西ローマ帝国のほうはゲルマン人の侵入により、
1000年もたたぬうちにあっけなく終焉したが、
東ローマ帝国のほうは、その後1000年持った。
これひとえに文化力の差であろうと思われる。
(公用語も分割当初はラテン語だったが、その後ギリシャ語に変更したらしい)
ローマが偉大とも言えるが、
アレキサンダー、あるいはギリシャ文明が偉大とも言える。

さてアメリカである。
アメリカの国力の世界全体における比率は相対的にジワジワ低下してゆく。
中国が、経済的にも政治的にも今後紆余曲折あろうが、
比率はジワジワ上昇してゆく。
ほうっておけば、覇権国は中国になる。

米中同盟という言葉もあるが、
これは事実上、無理である。
アメリカがそう簡単に、
一極集中、世界の覇権国の地位を放擲できるはずがない。
中国と同盟を結ぶということは、
ゆくゆくは中国に従属してゆく、という意味である。
中国人は従属者の収奪にかけては物凄い腕がある。
アメリカの中心に居る、
アングロサクソンやユダヤの大富豪にとっては、
それは許容できない事態である。
自らの財産を無制限に収奪される、ということだから。

と考えると、
近未来、5~20年後くらいにアメリカの採択できる選択肢は、
実は一つしかない。

ほぼ完全に従属状態にあった日本を、
国家間の上下関係が破綻しない程度に、
独立させ、再軍備させ、ことによると核武装させ、
中国の台頭を封じ込めることである。
いままでは属領日本であったのを、
西アメリカ帝国にするのである。

ただし、現状アメリカの危機感はそこまで大きくないから、
実現には時間がかかる。



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