全体の構造についてもう少し言及する。
「鏡」は3部形式である。
(第一部)
1、草原と若い母と旅の医者(幼年時代)A-1
2、母の印刷工場時代(少年時代)B-1
3、別れた妻との会話・カラー(成人時代)C-1
(第二部)
4、戦争の時代の記録映画(幼年時代)A-2
5、イグナートの留守番(成人時代)B-2
6、兵役訓練(少年時代)C-2
(第三部)
7、別れた妻との会話・モノクロ(成人時代)C-3
8、母とたずねた田舎の家での営業(少年時代)B-3
9、草原と老いた母と主人公(幼年時代)A-3
第一部と第三部を比較する。
(第一部)
1、草原と若い母と旅の医者(幼年時代)A-1
2、母の印刷工場時代(少年時代)B-1
3、別れた妻との会話・カラー(成人時代)C-1
(第三部)
7、別れた妻との会話・モノクロ(成人時代)C-3
8、母とたずねた田舎の家での営業(少年時代)B-3
9、草原と老いた母と主人公(幼年時代)A-3
以上まとめると
(第一部)
A-B-C
(第三部)
C-B-A
となって、まさに「鏡」になっている。
これが仮に
(第一部)
A-B-C
(第三部)
A-B-C
となると、おそらくソナタ形式か、三部形式だと類推できるのだが、
本作ではソナタ形式は採択していない。
さて中間部にあたる第二部をもう少し細かく分析してみる。
青が青年時代
オレンジが少年時代である。
なにも色がついていないのが記録映画の部分である。
記録映画の部分、一部なんの画像かはっきりわからない部分があるが、
だいたい時系列で並んでいるのが理解できる。
スペイン内戦はソ連は介入した内戦であり、
そこがだいたい主人公(監督本人)の幼年時代とダブる。
その後第二次大戦、核実験、文革までを記録映画は描写する。
にほんブログ村
映画(全般) ブログランキングへ
0 件のコメント:
コメントを投稿