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2020年12月17日木曜日

日露戦争と太平洋戦争

 だいたい安倍さんと菅さんの差が日露戦争と太平洋戦争です。

柔軟性というか、速度が違う。

といって安倍さんのほうがノロノロする時があるが、

それは急ぐ必要がない時で、

急がなければならないときは、万難排して急ぐ。

思想の柔軟性で言えば、やはり薩長は柔軟なのですね。

東條英機を擁護する向きもありますし、実際良い人だと思うのですが、

太平洋戦争の経過を見ているとどうしても納得できない。



ミッドウェイとガダルカナルで実はだいたい戦争は終わっている。
初動で失敗するとたいてい挽回できない。
ミッドウェイよりも、実はガダルカナルのほうが大きい。
この時ガダルカナルを捨てていれば、まだもう少しまともな戦にできた。
でも東條は捨てれない。捨てれないなら徹底的に対策すべきだが、
東條のような秀才は、実は徹底的に考える能力が低い場合が多い。
正確に言えば、考える能力が高いか低いかは、ペーパーテストでは測定できない。

実際にはガダルカナルは半年やった。半年後には日本の船舶輸送能力はほぼ壊滅していた。
なるべく早く撤退を決断するか、さもなくば中国戦線を完全に中止してでも、
そちらに集中すべきだった。
でも最悪のどっちつかずを選択してしまった。

悪いことに相手にはトランプもどきが大量に居た。
だから戦略を間違えなかった。

選挙前からトランプは、不正が大量に発生すると見込んでいた。
それでも勝つつもりだったが、もしもひっくり返された時の対応策は十分シュミレートしていた。おそらく、タイムテーブルつきのシュミレーションである。
トランプは地方での訴訟が負け続けることを、最初から想定している。
でも続ける。何度も敗訴、却下になることによって、徐々に世論が盛り上がるからだ。
これを累積戦略という。結果はすぐには見えないのだが、粘り強く続ける。

その上で集計マシーンの不正、外国勢力の関与などを匂わせ、盛り上がった上で公聴会である。公聴会がおそらく、ガダルカナルだった。

なにもなすすべものなく一方的に叩かれるバイデンを見ていると、憐れを催す。
戦略がまるでない。その場しのぎの抵抗だけである。
まるで東條内閣のようだ。そして菅内閣のようだ。泣ける。


2020年11月29日日曜日

消費道徳

 「湯水のように金を使う」という言葉がある。無論ネガティブな意味である。湯水のほうがカネより潤沢だから発生したフレーズである。砂漠地帯では多分言わないと思うが、日本では湯水がじゃんじゃん使うものの代表であるようだ。


ところが管理通貨制度では「湯水」のほうが希少資産である。日本のような水の国でさえそうなる。なぜって、通貨発行のほうがはるかに簡便だから。キーボードの速度には勝てない。そのような社会ではそのような社会に適した道徳体系を確立する必要がある。それは「無駄に物とサーヴィスを浪費しない。しかしカネの浪費はOK」というものである。湯水の浪費は禁止される。カネの浪費は禁止されない。両者の関係が逆転するのである。


安いシャツを10着使い捨てにして1000円×10=1万円、安くてもこれが不道徳になる。8000円の良いシャツを大事に何年も6着着回す、4.8万円、高くてもこれは道徳的行為になる。資源を無駄遣いしていないからである。


「主婦JGP」が最も早い道徳確立への道筋になると思う。「主婦JGP」を強く提唱したい。

2020年11月28日土曜日

税は財源か

 実務的な説明もあるが、別の説明方法見つけたので書いておく。


五公五民とする。

収穫量が一千万石とする。

税は500万石である。

その500万石を使って政治を運営する。

税が財源であるように見える。


がしかし、大凶作が襲う。

収穫量100万石である。

半分取っても50万石。

政治が満足に運営できない。


より大凶作になる。

収穫量ゼロ。

税収ゼロ。

これではもちろんまったく運営不能である。


つまり以下のことが言える。


「収穫量の一定割合を財源に政治を運営しているとしても、

本源的な財源は、税というより穀物生産能力にある」


さて、今日では穀納ではなく、金納である。

表面的には税を財源に運営しているように見えるが、

本源的な財源は、なんだろうか。

通貨生産能力である。

それは法により政府・日銀にしか認められていない能力である。