僧院の女性信者の分析から、
おそらくゾシマの過去語りの登場人物も、
カラマーゾフ兄弟に対応していることが検討つく。
ゾシマの過去語りの登場人物は、
四人いる。
1:ゾシマの兄。若くして病死。
2:ゾシマ自身
3:召使
4:ミハイル
このうちミハイルは、
殺人と、隠蔽と、告白から、
ほとんどまったくイワン・カラマーゾフと同一人物である。
1:ゾシマの兄も簡単である。
本文の中で「アリューシャにそっくり生き写し」と書いてある。
つまり病死したゾシマの兄は、
アリューシャ・カラマーゾフと同一人物である。
最後にミーチャがだれなのか、さえ確定すればよい。
ゾシマ自身か、召使か、となるが、
ゾシマと召使の関係は、ようするに、殴る、殴られるの関係である。
となればこれも簡単。
ミーチャは、自分の親父も殴り、
イリューシャの親父も殴り、
どさくさにまぎれて召使も殴った。
つまり、ゾシマの過去語りの中では、
ゾシマ本人=ミーチャなのである。
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