「斜陽」をアップした。
「斜陽」解説【太宰治】
https://matome.naver.jp/odai/2153720161167446001
疲れた。自分の読み解き史上最大に疲れた。平和の中でのうのうとパソコンいじっている自分のような人間には、重すぎる内容だった。解析していて逃げたくなった。
「斜陽」という言葉は実は「走れメロス」にも出てくる。夕日を追いかけて走る物語だから、出てきて当然である。シラーの詩から、全体を対句表現で仕上げれることに気がついた太宰は、「走れメロス」を書いた。その構成が自分でも気に入っていたのだろう。構成を考えるうち、物語とはなにか、よい物語とはなにか、を考え、練り上げ、最終的に「斜陽」にたどりついた。
Naverに掲載した表
これだけでは十分な説明ではない。
それぞれの節の内容は、それぞれ密接に対応している。
その対応が太宰最大の苦労だったはずだが、私も十分に読み解けていない。
しかし、疲れた。不十分な点が多いのだが、これ以上の解析は体力が持たない。「銀河鉄道」を書いた宮沢賢治、「斜陽」を書いた太宰治、いずれも体をやちゃっている。この形式そのものに、どうも人間の生命を吸い取る魔力みたいなものがあるのかもしれない。オカルトめくが。
数学者が大定理に挑んだあげくに、つぎつぎと発狂、廃人になるのと、少々似ていると思う。数学は精神をやるが、文学は体力をやるようである。
0 件のコメント:
コメントを投稿